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2007年01月04日

廃用症候群

人間の身体的、精神的機能は使わないと衰えて行きます。健康な人であっても、同じです。使わないと筋肉の萎縮、関節の拘縮は意外と早く進行します。例えばベッド上で安静臥床を続けているとします。下肢の筋力は1週目で20%、2週目で40%、3週目で60%も低下すると言われています。さらには下肢の骨が弱くなり、体を起こそうとするとめまいがして座ることができなくなってしまいます。

再び、この筋力低下を回復するには意外と長くかかります。1日間の安静によって生じた体力低下を回復させるためには1週間。1週間の安静により生じた体力低下を回復するには1か月かかるといわれます。このように、使わないことによって様々な身体的・精神的機能低下が生じる一連の症状を廃用症候群と言います。

高齢者の介護では、「廃用症候群」を防ぐことが大切であるといわれています。寝かせきりなどの状態で、体や頭を使わないことによって機能低下が起こり、ベッド上での過剰な安静による害とも言えます。また、廃用症候群は、筋肉や関節だけではなく種々の臓器に様々な症状が生じてきます。廃用症候群の症状としては、使わないことによる機能の衰えが筋肉・骨・関節・皮膚・心臓・呼吸器・消化器・尿路等身体の多くの部分に生じます。筋肉では筋萎縮
・筋力低下、関節では関節拘縮、皮膚では褥瘡等などです。意欲低下や痴呆等精神機能の低下も現れます。

廃用症候群による機能低下の症状は、筋萎縮 ・関節拘縮 ・褥瘡(床ずれ)・尿路結石・廃用性骨委縮(骨粗鬆症)・起立性低血圧・精神的合併症・抑うつ 括約筋障害(便秘・用便失禁)などです。これらの機能低下は、廃用による下肢の筋力低下が生じて歩行が困難になると、一層不活発な生活になります。廃用症候群になって全身の機能がどんどん低下します。その結果ますます体を動かさなくなり、寝たきりになるという悪循環を起こすことになるのです。

廃用症候群は予防することが何より重要です。万一発生した場合にも、できるだけ早く気付いて悪循環を断ち切ることが大切です。廃用症候群の予防には、病院などでの機能訓練が有効であり、機能訓練は退院後も続けないと悪くなってしまうという誤解があるように感じています。普段の生活で、寝てばかりいて、危険や大変などと過剰な介護を受け、時々運動や訓練を行うのでは意味がありません。予防のために大切なことは、介護を要する場合でも身の周りの動作は出来るだけ自分で行うことです。家事や趣味等の活動や社会参加等も、できることは積極的に行うようにしていくことが必要となります。

興味深いデータを紹介します。脳卒中片麻痺の方を、2グループに分け退院から5年後の比較を行いました。外来リハビリテーションを、機能訓練中心で受けていたグループと、日常生活の過ごし方の指導を中心に受けていたグループとに分けました。機能訓練中心で受けていたグループは、半数近くが生活機能が低下してしまいました。それに対し、生活指導中心に受けていたグループで生活機能が低下していた人は1割以下であったということです。




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posted by 健康美人 at 13:20 | Comment(0) | TrackBack(1) | 病気
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